【髪質改善】全般と【正しいホームケア】

#4.髪をサラサラ、ツヤツヤにする方法!髪を綺麗にする正しいシャンプーの方法!

パサつき… 広がり… うねり… 艶が無い…

見た目も扱いも困る髪の悩みを解決するホームケア解説
『サラサラ』『ツヤツヤ』で綺麗にまとまる髪にする為の徹底解説第4弾です。

前回⇩の記事の続きになります。

#3.髪をサラサラ、ツヤツヤにするシャンプーの選び方!シャンプーで髪質改善できるのか?

今回はズバリ
【髪が綺麗になるシャンプーの方法!】
を徹底解説していきます。

「まだシャンプーについて語るの…?」
と思ったそこのあなた!

本当にスミマセン!謝ります!
でも本当に大事なんです…

『綺麗にする』『扱い易く、まとまる』
という美髪を作るにあたってご自宅で出来る事の中で一番効果が大きいんです。

もう少しお付き合いください…

 

WFH
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と言いましても、
「正しいシャンプーの方法」の情報はネットにあふれかえっております。

でも正直面倒ですよね?

「時間が無い」「継続するのが難しい」というお声を良く頂いております。(美容師歴20年以上の経験談…)

この記事では、
ネットにあふれる「正しいシャンプーの仕方」をまとめつつ、
根拠優先順位をつけて
継続しやすい方法」にまとめていきます。

毎日続けて頂ければ幸いです。
髪、綺麗になります。絶対。

 

美髪を作る正しいシャンプーの方法

世にあふれる一般的なシャンプー方法を解説していきたいとこですが、
コレほんとか?」的な情報もたくさんありまして…

そこで
シャンプーや頭皮に関して僕が徹底的に調べた中で「信頼できる!皆様に紹介したい!」
と思ったサイトと記事が

 

頭皮ケア部

⇧美容師が発信する
「一般的な正しいシャンプーの仕方」をまとめた記事で、
『頭皮』に限らず『綺麗な髪』を作る上でも秀逸な記事になっております。

⇧記事内でも書かれている通り
「シャンプー方法に関する研究」は少ないのですが、
それらを集めて非常に読み易くまとめてらっしゃる記事です。「」「効率のいいシャンプー方法」について、化粧品メーカーによる学会発表や論文はほとんど見つかりません。

おそらく、次のような理由によるのでしょう。

  • シャンプーは消費者がそれぞれ行うものであり、やり方を化粧品メーカーがコントロールできない
  • 効率のいいシャンプー方法がわかってもシャンプーの売り上げが増えるわけではない

そんな中、「効率のいいシャンプー方法」が研究されている唯一と言ってもいい分野があります。

それは「看護」の分野。

自分でシャンプーできない患者さんに対して、看護師さんは限られた水の量で、短時間で効率よくシャンプーを行う必要があることから、「効率のいいシャンプー方法」が研究されているというわけです。

それでも研究途上ではありますが、現時点でわかっていることをこの記事にまとめています。

引用:頭皮ケア部【論文から導く】科学的に正しいシャンプー方法とは?

『論文』や『データ』が全て正しいわけではありませんが、美容師として教わった事、勉強してきたことの裏付けとして、とても参考になりました。

ぜひとも頭皮ケア部内の記事をご一読せれることをおススメします。

その上で、
この記事では継続しやすい『髪を綺麗にするシャンプーの仕方といった観点から解説させていきます。

 

【STEP 1】事前準備:ブラッシング

一般的には

「シャンプー前には必ずブラッシングをしましょう。汚れやホコリを浮かせて落としやすくする、髪の絡まりを防いで摩擦を減らす、頭皮の皮脂や角質を浮かせる目的です。」

となってますね…

 

WFH
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しかし、ここでの答えは

『ブラッシング』には少しコツと慣れが必要でやり方次第では逆にダメージにもなりうる為、優先順位は高くない

となりました。

⇩で解説していきます。

  • 髪の絡まりを防いで摩擦を減らす

に関してですが、髪の『引っ掛かり』『からまり』など、ダメージを自覚しているときは無理に梳かさない事をお勧めします。

実際にこの情報を元に一生懸命【ガシガシブラッシング】をして髪を痛めてしまっている方々もお見かけしています。

逆にうまく出来ていても『ブラッシング』をすることで「髪が綺麗になった」お客様をあまり見かけません…

理屈は理解できますが、キューティクルを傷つけずに綺麗に整えるブラッシングは技術的に難度が高いかもしれません…
美容師はできますけどね、仕事ですしね…

  • 汚れやホコリを浮かせて落としやすくする
  • 頭皮の皮脂や角質を浮かせる目的

に関しても、こちらの論文によると

  • ブラッシングで目に見えるフケは除去される傾向にある
  • ブラッシングの前後で目に見えない小さなフケや皮脂、細菌の量に変化はない

引用:社本 生衣(2016)「安静臥床患者の細菌汚染分析による洗髪技術の開発」愛知県立大学大学院看護学研究科博士論文

との事で
実際自分の20年以上の美容師経験でもブラッシングで落とすくらいなら、「洗浄力のあるシャンプーで予洗い」したほうがいいと判断してます。

 

【STEP 2】予洗い(お湯洗い)

一般的には

「シャンプー前のお湯洗いを3分間しっかりと!
37-40℃のぬるま湯で頭皮の隅々まで濡らす
汚れの7〜8割はこの段階で落ちる
水分が十分に浸透することでシャンプーの泡立ちが格段に良くなる!」

と言っていますが…

WFH
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予洗い(お湯洗い)については

髪と頭皮が十分に濡れていれば
それで大丈夫!

となりました。

⇩で解説していきます。

研究による根拠

こちらの文献を参考にすると

  1. シャンプーを60%に薄めて使う場合、1分間の予洗いの有無で汚れ落ちに差がなかった
    引用:中野 榮子, 他(2008)「洗髪技術のエビデンスに関する研究 ~予備洗いの有無による清浄度と快適性の検討~」福岡県立大学看護学研究紀要, 6(1), 35-39
  2. 2Lで予洗い+原液のシャンプー使用」よりも「予洗いなし+10%に薄めて泡立てたシャンプー使用」のほうが皮脂が落ちていた
    引用:柿原 加代子(1991)「シャンプー剤濃度と洗浄効果の関係」看護展望, 16(8), 938-944

つまり「洗浄液を頭皮全体に行きわたらせる」事が重要であり、そのために原液を【水】で薄めることが有効だった。との事です。
一般的に【予洗い】が重要とされているのは、「洗浄液を頭皮全体に行きわたらせる」目的には整合性が取れますが

上記の文献によれば、
予洗い】だけで「汚れの7〜8割は落ちる」とは言えなそうですね

⇧これ個人的にも気になっていまして、髪、頭皮の主な【汚れ】とは
・ホコリ ・汗 ・皮脂 等なのですが、そのうちの・皮脂 に関しては
毛穴から出てきたばかりの皮脂ならともかく、時間がたち『酸化した皮脂』がお湯だけで落ちるのか? 水と油は混ざらないから「洗浄剤」があるんじゃ…
ずっと疑問でした。

上記のデータによると予洗いよりも、シャンプー剤で落とす方法が安心できそうです。

また、②の文献で読み取れた事は

『十分な『水分』を使って、シャンプーを頭皮全体に行きわたらせる事が重要だという事です。

「10%に薄めて泡立てたシャンプー使用」の方が簡単にシャンプーを「頭皮全体に行きわたらせる」事が出来た。結果【皮脂が落ちていた】のです。

泡立てが苦手であれば「10%に薄めて泡立てたシャンプー使用」も有用ですね。

ただし、シャンプーを薄めたまま保存するのは、雑菌が増える可能性があるためおススメしません。

薄める場合は毎回シャンプーするときに薄めて、全部使いきりましょう。

実は『泡立ち』は十分な洗浄力があるかの目安にはなりますが、
直接洗浄力とは関係はありません。

しかし、シャンプーの『泡』には別の役割があります

次の項目で解説していきます。

 

【STEP 3】シャンプーの泡立て方

一般的な方法は…

「シャンプーを手に取り、軽く水と馴染ませる
頭皮に直接つけず、髪の上で泡立てる
たっぷりとした泡が髪同士の摩擦を防ぐクッションの役割」

という方法ですね

WFH
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シャンプーの泡立ての方法については

特にツッコミはありません、
上記で問題ないですね…

しかし、
STEP 2】予洗い(お湯洗い)でお伝えした
『泡の役割』と『簡単な泡立てのコツ』について

⇩で解説していきます。

研究による根拠

簡単な泡立てのコツ…の前に、
頭皮ケア部に参考になるデータが抜粋されてました。

上記の記述からも
『【泡】が汚れを落とすのではなく、【界面活性剤(洗浄成分)】が汚れを落とす。
【界面活性剤】が十分に行渡っていれば汚れを落とせる
ということが分かります。

基本的に【界面活性剤】の多くは、泡立ちの良さと洗浄力の強さが比例しますが、
泡が立たなくても『洗浄力』が強い界面活性剤もあります。

その為、「商品の使用方法」をまもり、『全体に行渡らせる』事を重視しましょう。

※シャンプー中に泡があまり立たない場合、汚れに界面活性剤の洗浄力が負けている場合があります。この場合は汚れが十分に落ちていないので、2度洗いをするか、シャンプーの使用量を増やして、十分な泡立ちを得ると洗い上がりが良くなります。

『泡立ち』は洗浄力の目安にもなりますが、どちらかというと摩擦によるダメージから髪や肌を守るのが主な役割になります。

 

『簡単な泡立て方』は…

シャンプー原液】【水】【空気】
が重要となりますが、【空気】を含ませながら行うのがコツです。

また、髪のダメージが気になる方が『髪の上で泡立てる』のは、摩擦によるダメージリスクがありますのでおススメしません。健康毛であれば大丈夫かと思います。

当店がお客様にお伝えしているやり方は…

  1. 【予洗い】で髪、頭皮を充分濡らす
  2. 濡らした【泡立てネット】でシャンプー原液をしっかり泡立てる
    (手からこぼれそうであれば、泡を頭に乗せて手の泡を減らす)
  3. 頭皮を中心に泡を行渡らせる
  4. 毛先に泡を伸ばしてなじませる

『泡立てネット』おススメですよ!

 

【STEP 4】頭皮を洗う(髪ではなく頭皮を洗う意識で)

一般的な方法は

「洗い方のポイント:
指の腹を使って頭皮をマッサージするように
サイドや後頭部は下から上へ
頭頂部は両手の指を交差させて
外から内へもみ押す
耳の後ろと首の後ろは特に念入りに(洗い残しやすい場所)」

といった感じですね

WFH
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こちらに関しても特に問題は無さそうですね…

ここは洗い方の詳細とへ理屈を説明いたします。⇩

  1. 指の腹を使って頭皮をマッサージするように
    頭皮は皮膚です。爪を立てるのはNG。傷つきます。
    『洗う』というより頭皮を指の腹でつかみ、動かして『コリをほぐす』目的で行います『毛穴の汚れ』も頭皮を動せば落とせます
  2. サイドや後頭部は下から上へ
    頭皮は重力によって常に下へ引っ張られています。
    これが年齢と共に顔のたるみや、頭頂部の薄毛の原因だったりします。
  3. 頭頂部は両手の指を交差させて外から内へもみ押す
    上に同じ。頭頂部で突っ張った皮膚を上げていきましょう!
    リフトアップ効果も期待できます!
  4. 耳の後ろと首の後ろは特に念入りに(洗い残しやすい場所)
    耳後ろと首の後ろは毛穴の密度が高く、下向きに重なり合って生えている為しっかりマッサージしましょう!

ここでは【シャンプーの泡】を使って『汚れを浮かせる』状態に持っていくのがポイントです。
汚れを落とすのは【すすぎ/流し】の工程で行います
すすぎの前に髪の毛にも泡を馴染ませていきます⇩

 

【STEP 5】髪の毛は優しく泡をなじませる

一般的には

「髪はゴシゴシこすらず、指の間に挟んで毛先まで滑らせるだけ。泡でなでるように優しく洗う。」

という方法ですね

WFH
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こちらに関しても特に問題は無いですね…

補足と説明させて頂きます。⇩

  • 髪はゴシゴシこすらず、指の間に挟んで毛先まで滑らせるだけ
    泡でなでるように優しく洗う
    濡れた髪はふやけて柔らかく、キューティクルも開いた状態になってます。
    とてもダメージを受けやすい強度が落ちている状態です。

地肌にたまった『泡』をなじませながら、根元~毛先に向かって梳かすイメージです。

むしろここで『泡』を使ってブラッシングする感じですね。

もちろんブラシやコームを使っても良いです。
『泡』が緩衝材の役割もしてくれますので、摩擦ダメージも怖くありません。

次が『汚れを落とす』工程
【すすぎ】になります⇩

 

【STEP 6】徹底的なすすぎ

一般的には

「洗う時間の2倍の時間をかけてすすぐ!
シャワーヘッドを頭皮に近づけて
髪をかき分けながら根元からしっかり流す
特に後頭部や耳の後ろのすすぎ残しに注意」

となってますね。

WFH
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『【STEP 4】頭皮を洗う』の最後にもお伝えした通り
「泡」を使って汚れを浮かせて
「すすぎ/流し」で汚れは落ちていきます。

「洗う時間の2倍」に関しての補足と、効率のいいシャンプーのすすぎ方を説明させて頂きます。⇩

必要な湯量

また頭皮ケア部面白いデータが載ってましたので参考にさせて頂きます。

看護の分野では患者さんが起き上がれずシャワーが使えない状況を想定し、ピッチャーに入れたお湯をかけて効率よくすすぎを行う方法が検討されています。そこで次のようなデータがあります。

ここでいう「すすぎに必要な湯量」は、すすいだ水に含まれる界面活性剤の量が0.5ppm以下であることが指標となっています。0.5ppmは過去の水道水の水質基準がもとになっています。

一般的なシャワーの水量は1分あたり約10Lですので、1~2分すすげばシャンプーを洗い流せると考えられます。

節水シャワーヘッドを使っている場合は水量が少なくなっているので注意してくださいね。

参照:頭皮ケア部【論文から導く】科学的に正しいシャンプー方法とは?

つまりは
『すすぎに必要な湯量は?』についてのデータですが、【洗う時間の2倍すすぐ!】を少し面倒に感じる方は上記を参考にして

  1. 「シャワーヘッドを頭皮に近づけて
    髪をかき分けながら根元からしっかり流す」
    ⇧これを1~2分以上かけてやれば良いのですね。
  2. 「特に後頭部や耳の後ろのすすぎ残しに注意」
    ⇧ここも大事です。
    毎日の継続が髪や頭皮を綺麗にしていきますから、継続しやすい形にアレンジしていきましょう。

また、
上記のデータを参考にシャンプーの使用量の目安を出しますと…

  1. ショート(シャンプー剤1プッシュ)
    流す時間1~2分以上
  2. ミディアム(シャンプー剤2プッシュ)
    流す時間2~3分以上
  3. ロング(シャンプー剤3プッシュ以上)
    流す時間3~4分以上

といった感じで『シャンプーのプッシュ数+1分』を目安にすると分かりやすいかと思います。

WFH
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補足として
『すすぎ残しがあると頭皮トラブルの原因になる』とよく言われてますが、
【すすぎ残しが原因の頭皮トラブル】は本当に見かけます…

しっかり流すのは大事
とご理解頂きたいので、

【効率のいいすすぎ方】を解説していきます。
またまた頭皮ケア部の記事を参考に…⇩

具体的なすすぎ方

A. 表面を流すだけでは不十分。手のひらにためたお湯の中で髪をゆり動かすように!

こちらも看護の分野で検証が行われていて、次のようなデータがあります。

ただお湯を流すだけでは髪の重なっている内側が洗えないので、手のひらをお椀のようにしてお湯をためて、髪をゆり動かすようにして汚れを水に溶かし出しましょう。

また、さらに効率をよくしたいならシャンプーを希釈して使うのが有効です。

参照:頭皮ケア部【論文から導く】科学的に正しいシャンプー方法とは?

美容師も行う『溜めすすぎ』ってやつですね。

  1. シャンプー台のボウルにたっぷりのお湯を溜める
  2. お湯をかけまわしながら頭皮をマッサージするように擦る
  3. お湯の中で髪を手グシで梳かして、ゆすり洗いをする

⇧が美容室で行われる一般的な『溜めすすぎ』の工程です。

主に下記の目的で『溜めすすぎ』が行われています。

【カラーシャンプー時】に

  • カラーの剤の反応を終わらせて色を安定させるため
  • カラー剤をしっかり落とすため

【トリートメントの流し時】に

  • トリートメントを髪全体になじませる為
  • 地肌にトリートメントを残さず流すため

 

論文中にも

頭皮:擦るという機械的動作と界面活性剤によって概ね除去できる可能性が示唆されたと考える
髪:機械刺激や湯量は細菌除去を高める条件として重視すべき点と言える引用:社本 生衣(2018)「細菌汚染減少に効果的な洗髪技術の検討」日本看護学会誌, 38, 245-254

とありました。

髪も頭皮も共通しているのは『しっかり落とすため』『残さず流すため』に、

【充分な湯量】で【動かして】流すことが重要!という事です。

これを踏まえて…

  1. 「シャワーヘッドを頭皮に近づけて
    髪をかき分けながら根元からしっかり流す」
    ⇧に加えて
    「シャワーが当たる根元付近に手のひらで
    お湯をためるようにしてゆすぐ」
    ⇧これを足します。
    ※手のひらは頭皮に固定で、シャワーヘッドを頭皮に対して小刻みに揺らしてしてゆすぐと楽です。
  2. 「特に後頭部や耳の後ろのすすぎ残しに注意」

上記を『シャンプーのプッシュ数+1分』を目安にした時間で
全体的にすすげば良いわけです。

完璧!!

 

【STEP 7】トリートメント・コンディショナー

一般的には

「頭皮にはつけず、中間〜毛先に塗布
指でつまんで毛先まで丁寧になじませる
ぬめりがなくなるまでしっかりすすぐ」

となってます。

WFH
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こちらに関しても特に問題は無いのですが、少し詳しく説明させて頂きます。⇩

  1. 「頭皮にはつけず、中間〜毛先に塗布」
    トリートメント(以下TRと表記)などは、髪の毛および『タンパク質』に吸着するよう作られています。
    ターゲットは主に【髪の毛】ですが、皮膚もタンパク質なので皮膚にも『吸着』しやすいです。その皮膚上に残ったTRがトラブルの元になる事があるため、頭皮から話して塗布する事が推奨されています。目安は頭皮から3~5cm離すようにしましょう。
    ※ロングヘアーの方はTR塗布中に髪が背中についてしまいますので、背中もしっかり流しましょう。
    また、根元の髪の毛はそもそも「生えてきたばかりの健康毛」です。
    TRは不要な場合が多いです。
  2. 「指でつまんで毛先まで丁寧になじませる」
    粗いコーム(クシ)を通すとよりまんべんなくなじませやすくなります。
    ※特にロングヘアーの方は『時短』と『TR効果アップ』にもなりますのでおススメです。
  3. 「ぬめりがなくなるまでしっかりすすぐ」
    【STEP 6】徹底的なすすぎ と同じようにしっかりすすぎましょう。
    ※ロングヘアーの方は桶などを用意して、髪の中間~毛先を桶にひたして『溜めすすぎ』でゆすぐとしっかり流せます。

【しっかり流す】の目安は『ヌルヌル』が取れるまで!です。

お気持ち的に『ヌルヌル』を残したいのは分かりますが、『ヌルヌル』残しても残さなくても、実際に髪に吸着しているTR量は一緒です。

髪にも容量があります。

☆コップ(髪)にあふれる以上の水(栄養など)は入らず、
コップ(髪)にできるデコレーション(保護/艶出し成分など)の範囲もコップの表面積以上はできません。

しっかり流していきましょう!!

 

【STEP 8】タオルドライ

一般的には

タオルドライ:
「ゴシゴシこすらず、タオルで挟んでもむように
地肌はタッピングして水分を取る」

という事ですが、

WFH
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こちらも問題は無いですが、
『ドライ』に関してはやけに説明があっさりした情報が多い印象です。

皆さん『ドライヤー』の方に重点をおいているのかもしれません。

補足させて頂きます。⇩

タオルドライはしっかりやれば、後のドライヤーの時間を時短できます。

そこでコツをお伝えさせて頂きます。

  • しっかり乾いたふっくらしたタオルを使う☆シンプルにタオルの吸水力に頼る方法ですが、かなり時短になります。*髪専用の『ドライタオル』などもありますが、
    ポリエステルなどの化学繊維でできたタオルの場合、繊維が髪よりも【硬く】繊維形状が【鋭利】ですので、ダメージになる事があります
    ここでは『綿タオル』をおススメさせて頂きます。

次にタオルドライの手順を解説していきます。

  1. 髪がビチャビチャだとやりにくいので「頭全体表面」と水が滴りやすい「毛先」を
    タオルで拭って軽く水分を取りましょう。

    ☆目安は
    (ある程度)毛先から水が落ちてこないくらいです。
  2. 頭皮(根元)からドライを始める。(水分が重力で下に落ちていくため)

    ☆タオルを髪の間に滑り込ませて「手のひら全体で根元周辺に押し付けて水分を吸収する」のがおススメです。根元の髪は少し「ゴシゴシ」拭いても大丈夫です。目安は頭皮付近から水がまったく滴らないくらいです。
  3. 頭皮付近の水分が取れたら、
    中間~毛先の髪をタオルで包みながら

    『ポンポン叩くタッピング』
    『優しくはさんで握る』などで
    水分をタオルに移していきます。
    キューティクルの流れに沿って『根元~毛先』に向かって移動していきましょう。☆【STEP 5】でも解説しましたように、【濡れた髪の毛】は強度が落ちている状態です。「ゴシゴシこすらず」とよく書かれているのはこれが理由になります。
  4. 後は②~③のステップを繰り返して十分に水分を取りましょう。
    ☆既に十分な場合は繰り返す必要はありませんが、『タオルドライ』に時間をかけた方が、『ドライヤー』よりも総合的に時短になりますのでおススメです。

美髪のための重要なポイント

🌙 夜にシャンプーがベスト
成長ホルモンが分泌される22時〜午前2時に清潔な状態を保つ
頭皮は顔より皮脂分泌が多いため、夜の洗浄が重要

⚠️シャンプーの頻度について
こちらも頭皮ケア部の記事が参考になりました⇩

資生堂、P&Gの研究で次のようなデータが出ているので、シャンプーは毎日、少なくとも週に5~6回するのが適切と考えられます。

  1. 頭皮の皮脂は約24時間でシャンプー前の量にまで戻る
    引用:中村 雅子(1994)「頭皮皮脂分泌量に関する研究 (第1報) 洗髪後の頭皮皮脂分泌量の回復について」日本化粧品技術者会誌, 27(4), 546-549
  2. 毎日髪を洗うほうが、毎日洗わない場合よりも頭皮・髪ともに状態がよい
    引用:Supriya Punyani, et al(2021)「The impact of shampoo wash frequency on scalp and hair conditions」Skin Appendage Disord, 7(3)
  3. 適切なシャンプーを使えば、毎日洗っても髪は傷まず、
    引用:Supriya Punyani, et al(2021)「The impact of shampoo wash frequency on scalp and hair conditions」Skin Appendage Disord, 7(3)
    頭皮の皮脂を減らして水分量を増やすことができる
    引用:川島 眞(2007)「保湿のメカニズムと頭皮ケア」皮膚と美容, 39, 214-219

参照:頭皮ケア部【論文から導く】科学的に正しいシャンプー方法とは?

上記に加えて、

  • 1日2回の洗髪は避ける
    皮脂を取りすぎて乾燥やフケの原因になる可能性が有ります。
    基本的には1日1回で十分です。

💧 温度は38-40℃のぬるま湯
熱すぎるお湯は必要な皮脂まで奪ってしまいます。

 

髪が綺麗になるシャンプーの方法:まとめ!

  1. 【ブラッシング】はしなくても良し!

    ☆ブラッシングが汚れ落ちを高める明確なデータはなし
  2. 【予洗い】髪と頭皮が十分に濡れていればそれで大丈夫!

    ☆予洗いで「汚れの7〜8割は必ず落ちる」とは言えなそう…
    ☆泡立ての為の水分を含ますことに集中
  3. 【シャンプーの泡立て】『シャンプー液+水+空気』を意識してしっかり泡立て!

    ☆【泡】がたって無いと『洗浄力』を発揮する事が難しい。
    ☆濡らした『泡立てネット』推奨!シャンプー液しっかり泡立てる(手からこぼれそうであれば、余剰分を頭に乗せてしまう)
    ☆頭皮を中心に泡を行渡らせる
  4. 【頭皮を洗う】は髪ではなく『頭皮をほぐす』意識で!

    ☆指の腹を使って頭皮をマッサージするように!
    ☆『洗う』というより頭皮をつかみ、動かして『コリをほぐす』!
    ☆サイドや後頭部は下から上へ!顔のたるみや、頭頂部の薄毛の予防!
    ☆頭頂部は外側から内側に向かってもみ押す!リフトアップ効果も!
    ☆耳の後ろと首の後ろは特に念入りに(洗い残しやすい場所)
  5. 【髪の毛を洗う】は髪の毛に『優しく泡をなじませる』!

    ☆ゴシゴシこすらない!濡れた髪はダメージを受けやすい状態!
    ☆地肌付近にたまった『泡』をなじませながら根元~毛先に向かって梳かす!
    ☆『泡』を使ってブラッシングするイメージ!ブラシやコームを使ってもOK!
  6. 【すすぎ】をしっかり!『なるべく髪と頭皮に何も残さない!』

    ☆シャワーヘッドを頭皮に近づけて髪をかき分けながら根元からしっかり!
    シャワーが当たる根元付近に手のひらでお湯をためるようにしてゆすぐ
    ※手はお椀のように頭皮に固定!シャワーヘッドを使ってお湯を揺らしてゆすぐと楽!
    ☆特に後頭部や耳の後ろのすすぎ残しに注意!
    ☆すすぎの目安時間は【シャンプーのプッシュ数+1分】!
  7. 【トリートメント・コンディショナー】頭皮にはつけず、毛先を中心になじませる!クシを使うのも良い!☆目安は頭皮から3~5cm離す。根元の毛はそもそも「生えてきたばかりの健康毛」
    指でつまんで毛先まで丁寧になじませる!粗めのコーム(クシ)を使うのもおススメ。なじみUP+時短!特にロングヘアー
    ☆ぬめりがなくなるまでしっかりすすぐ!※ロングヘアーは桶で髪の中間~毛先を桶にひたして『溜めすすぎ』おススメ。
  8. 【タオルドライ】しっかりした方がドライヤーに時間をかけるより早い!☆しっかり乾いたふっくらした『綿タオル』おススメ!化学繊維のタオルはダメージの心配あり。
    ☆先に「頭全体」と水が滴りやすい「毛先」をタオルで軽く水分を取る!
    目安は『ある程度毛先から水が落ちてこない』くらい
    ☆頭皮/根元から拭く!タオルを地肌に滑り込ませて「タッピング」&手のひら全体で押し付けて水分を吸収させるを繰り返す!
    目安は『頭皮付近から水が落ちてこない』くらい
    ☆髪をタオルで包んで『叩くようにタッピング』『優しくはさんで握る』などで水分をタオルに移す!
    基本的にキューティクルの流れに沿って『根元~毛先』に向かって行う
    ☆上記を繰り返してしっかり水分を取る!

これらの方法を実践することで、頭皮環境が整い、髪本来の美しさを引き出すことができます。特にシャンプーの泡立てを十分に行うことと頭皮を意識して洗うことが美髪への近道です!

毎度長文失礼致しました…
最後までお読みいただき本当に有難う御座いました

その他、分からない事や質問等があればお気軽にお問合せ下さい!

来店可能であれば、無料でご相談も可能です。実際の髪や頭皮を見ながらなのでより具体的なアドバイスができるかと思います。

もちろん来店はできなくとも、髪や頭皮のお悩み/商品/ホームケアのご相談は可能ですよ!

#5.髪をサラサラ、ツヤツヤにする方法!髪が綺麗になるドライの方法!」に続く!

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