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ホームケア解説
『サラサラ』『ツヤツヤ』で誰もが【振り向く美髪】にする解説第5弾です。
前回⇩の記事の続きになります。
「#4.髪をサラサラ、ツヤツヤにする方法!髪を綺麗にする正しいシャンプーの方法!」
今回はズバリ
【髪が綺麗になる乾かし方!】
『科学的/専門的なチップ』を加えて徹底解説していきます。
情報過多でいっぱいいっぱいかもしれません…
ごめんなさい…
いっぺんに詰め込まず、分からなくなったり髪の調子が悪くなったりしたときに見返して徐々に習慣化できれば楽に髪が綺麗になっていくはずです。
気軽に毎日続けて頂ければ幸いです。
髪、綺麗になります。絶対。
髪を綺麗にするドライ法・大事な前提
具体的な乾かし方【4STEP】の前に
大事な要素を二つお話していきます。これを知らないと『髪を綺麗にする』乾かし方にならないかもしれませんので…
【水素結合】なぜ髪を乾かすの?自然乾燥ではダメ?
これダメなんです…
『#1.髪をサラサラ、ツヤツヤにする方法!今日からできる髪質改善ホームケアの基本』
⇧でも解説していますが、
自然乾燥は髪の繊維が乱れてクセがついて、パサつき、くせ毛の原因になります。
それには、髪の毛の形を作る結合の1つ「水素結合」が関係しています。
しかも濡れている髪は『ふやけて脆く』なっていて、髪の防御壁でもあるキューティクルも『開きっぱなし』です。
つまり、乾いている時よりも【ダメージを受けやすい状態】です。
毛髪の科学/クラーレンス・ロビンス 毛髪は濡れていると、乾いているときよりも髪が柔らかく、こすれたり引っ張る、より小さい力で最表面のうろこ状のキューティクルが削れたり剥がれたり、髪が伸びきったりします。 図は、毛髪を引っ張った際に、濡れている(水中)と、乾いているときと比べて小さい力で伸びやすく切れやすいことを示しています。
引用:花王ヘアケアサイト「濡れていると傷みやすい」より
髪はしっかり乾かした方が良いですね。自然乾燥はNGです。
【水素結合】は濡れると外れて、乾燥すると再結合します。
美容師はこれを利用して形や艶を作ります。
逆に言うと完全乾燥して水素結合が再結合するまでは形は決まりません。
そして、少しでも水分が残るとその水分がまた結合を外してしまいます…
「朝出かける前に綺麗にしたのに、
外でスタイルが崩れてしまう…」
となる原因はコレです。
(湿気の多い日もこれが原因で崩れます…)
完全ドライを目指すのが大事です!
【タンパク質結合水】完全ドライは傷む?髪の保湿のホントのトコロ
髪が「パサついたり」「乾燥」しないために必要な『髪の保湿力』は毛髪内部の【タンパク質結合水】が重要です。
髪の毛には約12%の水分が含まれており、この水分は大きく分けて2種類存在します:
結合水(約5%) – ケラチンタンパク質と分子レベルで強く結びついた水
自由水(約7%) – タンパク質と結合せず、比較的自由に動ける水
タンパク質結合水は、ケラチン線維と会合して固定化された水分で、ドライヤーで乾かしても簡単には蒸発しない特徴があります。
結合水は約5180cm⁻¹のバンド(弱い水素結合をした自由水)と5050cm⁻¹のバンド(強い水素結合をした水と結合水の重なり)として検出される
毛髪を乾燥させると自由水は大きく減少するが、結合水は比較的保持される
つまりドライヤーで完全ドライを目指しても【結合水】は保持される。
例えばドライヤーで乾かした後に、
- 髪の毛がパサつかない人は、『結合水』が失われいない
- パサつきや乾燥気味になる人は、『結合水』が少なくなっている
というのが髪のダメージの目安にできるかと思います。
さらに、
日本化粧品技術者会の定義によると:
結合水はミクロフィブリル内部の構造水として機能
髪のしなやかさ、滑らかさ、手触りを維持する
ダメージを受けた髪では結合水が減少し、代わりに表面的な吸着水が増加するMilbonの研究では、タンパク質の結合が切断されると:
風船から空気が抜けるように髪がしぼむ
まとまりの悪さや切れ毛につながる
一度切れた結合は自然には再結合しない
つまり「パサつき」「乾燥」などのダメージは『結合水』の有無が重要。
『自由水』も一時的な保湿感や手触りの向上には関係しますが、長期的な保湿や髪の健康に与える影響は小さいです。
【水素結合】【結合水】をふまえて、時短ドライで綺麗な髪作りに活かそう!ドライ実践編
『水素結合』『結合水』の内容をまとめると
- 濡れている髪は【ダメージを受けやすい】、キューティクルも【開きっぱなし】
⇧すぐに乾かしましょう。
髪の内部流出のリスク、キューティクルの損傷リスク有り - 【水素結合】は濡れると外れて、乾燥で再結合
⇧『自然乾燥』はダメ。
髪の内部流出、キューティクルの損傷、【変なクセ】が固定される
- 『髪の保湿力』は毛髪内部の【タンパク質結合水】が重要
⇧完全ドライを目指しても【結合水】は保持される。
上記をふまえて、具体的なドライの方法を解説していきます!
【STEP 1】 タオルドライで水分を取る
「#4.髪をサラサラ、ツヤツヤにする方法!髪を綺麗にする正しいシャンプーの方法!」の【STEP 8】タオルドライと重複しますので、お読みになった方は飛ばしてください!
⭐ドライ』に時間をかけた方が総合的に時短になります!
解説をしていきます!
- *しっかり乾いたふっくらしたタオルを使う*
‐シンプルにタオルの吸水力に頼る方法ですが、かなり時短になります。
‐髪専用の『ドライタオル』などもありますが、ダメージになる物があるので
ここでは『綿タオル』をおススメさせて頂きます。 - ざっと『頭全体』と『毛先』の水分を取ってしまう
‐ビチャビチャだとやりにくいので、先にタオルで軽く全体の水分を取ります。
‐ある程度「水」が落ちてこないくらいが目安。 - 頭皮(根元)からドライを始める。
‐水は重力で下に落ちていくため、頭のトップ部、地肌から始めた方が圧倒的早く乾きます。
‐『手のひらを使いタオルを根元に広く押し付けて水分を吸収する』のがおススメです。
‐根元の髪は少し「ゴシゴシ」拭いても大丈夫です。
‐頭皮付近から「水」が滴らないくらいが目安。 - 中間~毛先の髪をタオルで包みながらポンポン叩く『タッピング』『優しくはさんで握る』などで水分をタオルに移していきます。
‐キューティクルの流れに沿って『根元~毛先』に向かって移動していきましょう。
‐【濡れた髪の毛】は強度が落ちています。ゴシゴシこすらず行いましょう。
②~③のステップを繰り返して念入りに水分を取ってください!
【STEP 2】 強温風で根元から乾かす
『乾かす順番』『根元から』が重要です!
- 『前髪から始める』
– 乾きやすく分け目のクセがつきやすいため
– 左右から交互に風を送ると、分け目が分かれずふんわり仕上がる - 『耳周りから襟足』
– 水分が多い部分を重点的に
– 髪を後ろから前に流したり上に持ち上げながら、根元に風を当てる - 『トップ部分』
– 根元に近い髪を持ち上げて、根元に風を当てるように乾かす
- ドライヤーは髪から15cm程度離す
‐熱ダメージ、火傷予防 - 同じ場所に温風を当て続けない(小刻みに揺らす)
‐髪の温度上昇しすぎないように - 手、指で風の通り道を作る
‐根元が先に乾くように - 全体の8割程度まで乾かす
‐仕上げの【水素結合】の再結合余力を残しておく
10割近く乾くまでは【水素結合】は再結合しきらない。『形』や『艶』は後で作れます。早く乾かす事に集中して、気軽にざっと行いましょう。
【STEP 3】 髪の中間、毛先を弱温風で仕上げる
『根元から』しっかり乾かしていると、毛先もある程度乾いてきてるはずです。
物理的に*根元だけ*に風を当てるのは不可能ですからね…(時短にもなっています!)
というわけで
根元を中心に全体の8割程度まで乾かしましたら、
ドライヤーを弱温風に切り替えます!
(風量は強でも弱でも大丈夫)
- 手ぐしで髪の中間から毛先まで空気を送り込む
- 髪の表面のキューティクルを整える意識で
ドライヤーの風の方向を意識しよう!

上から下へ(根元から毛先へ/キューティクルに沿って)風を当てるのが正解です!
キューティクルが閉じていれば、
- 髪の内部流出、キューティクルの損傷を防ぐ
- 光がまっすぐ反射するので『艶』がでる
- 髪の表面が整うので『ツルスベ』な手触りにできる
髪の強度、質感、見た目、全ての要素でメリットがあります。
最優先してしっかり行います!
また、トップのボリューム感を出したり、前髪を整えたり、丸みをつけたり、
*髪が乾燥すると水素結合が再結合する*
これを利用して、このタイミングでお好みで『形』をつけていくことが可能です!
美容師の仕上げは⇧をしています。
繰り返しになりますが、
『水分』が残ると『その水分』が蒸発する際に【水素結合】を外してしまいます…
しっかり乾かしきるのが
『夕方までスタイルキープ』のコツです。
【STEP 4】冷風で整える
仕上げは軽くでもいいので冷風で仕上げましょう!
毛髪は「熱を持った状態から冷めていく過程で空気中の水分を吸収してしまう」性質があります。
冷風で仕上げることで『再結合』で作ったスタイルが崩れるのを防ぐことができます。
- トップから毛先まで全体的に冷風を当てる
‐再度、髪の表面のキューティクルを整える意識でドライヤーの風の方向を意識しましょう - 髪を冷ますことで過度な乾燥からのパサつきを防止
‐髪を冷ますと、意外とまだ湿り気を感じる事があります。その場合はまた温風で湿り気を飛ばしてください - キューティクルが引き締まりツヤが出やすくなる
‐ドライヤーの温風を当てると、髪内部の水分が蒸発して一時的にキューティクルがわずかに開きます。その後、冷風を当てると表面温度が下がり、膨張していたキューティクルが収縮して元に戻ります。
→ 「キューティクルが閉じる」ので艶が出ます。
髪質・髪型別のコツ
【ボリュームアップしたい】場合
- 根元を持ち上げながら、下から上に風を当てる
‐必ず「風の方向は根元から毛先へ/キューティクルに沿って」を守りましょう!
下から上にかき上げるのであれば、風の方向も下から上(根元から毛先)です。
- *分け目を指一本分ずらして乾かす*
‐根元を立ち上がりを作ります。 - 最後に冷風でボリュームを固定
【根元】を意識しましょう!!
【ボリュームダウン】したい場合
- 髪を下に引っ張りながら、上から下に風を当てる
‐ズバリ「ボリュームアップ法」の逆です! - 重めのアウトバストリートメントを使用
【ボリュームダウン】の場合は*根元から毛先まで*風で整えます。
*毛先のまとまり*も作れます、
【水素結合】(濡れてから乾くとき固定される)
を意識しましょう!
【くせ毛】が気になる場合
「髪が乾燥すると水素結合が再結合する」
これをしっかりと利用します。
- 洗髪後はすぐに乾かす
‐濡れたまま放置するとくせが取れなくなる - 「全体の8割程度まで乾かす」の時に、「7割の乾き」から手グシで【クセ】を引っ張り、伸ばすように乾かす
(髪を伸ばした状態で「再結合」させる) - ブラシでとかしながらクセを伸ばして仕上げる
(さらに伸ばした状態で「再結合」強化)
- 最後に冷風でヘアスタイルを固定
「7~8割濡れた状態から乾燥するまでに水素結合が再結合する=髪の形が決まる」
⇧コレを最大限意識して行うのがポイントです!
絶対に避けるべきNG行為
❌ **毛先から乾かす**
– オーバードライの原因となりパサつく
❌ **ドライヤーを近づけすぎる**
– 熱ダメージの原因
❌ **同じ場所に長時間温風を当てる**
– キューティクルの剥がれの原因
❌ **自然乾燥**
– キューティクルが開いたままになり傷みやすい、クセも最大限でます
プラスαのコツ
- 『洗い流さないトリートメント』をタオルドライ後に使用
- 『分け目を指一本分ずらして乾かす』と地肌が目立ちにくい
ヴォリュームアップにも有効 - 『髪を軽く引っ張りながら乾かす』とクセが伸びやすい
- 『根元が完全に乾いているか指で確認』する
正しい乾かし方を実践することで、サロン帰りのような艶やかで美しい髪を手に入れることができます。毎日のヘアドライを見直して、美髪を目指しましょう!
最後までお読みいただき本当に有難う御座いました!
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次回(執筆中)に続く!
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